マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

調べれば調べるほどに

 調べれば調べるほどに、書けなくなる――というのは、本当に困ったことです。

 先日の『道草日記』でも述べました。
 例えば、歴史上の人物について何か書こうと思い、色々に調べていくうちに、とても調べきれないと思って、ついにはサジを投げてしまう、という話ですね。

 じゃあ、調べずに書けばいいのか、といえば――
 もちろん、そういうわけにはいきません。

 とんでもないミスをやらかすに決まっているからです。
 人間、誤解や偏見の塊ですからね。

 ですから――
 何か物を書くということは、物を調べるということに同じなのです。

 物を書き慣れている人は、物を書く時間よりも物を調べる時間のほうが圧倒的に長いからです。

 その点、小説はいいですね。
 ウソがまかりとおる(笑

 例えば、歴史上の人物を小説に書くときに、史実との符合を、一応は気にしますが、最後は、全く気にしません。
(これは小説だ!)
 で開き直ります。

 小説は、面白いかどうかが全てです。
 正しいかどうかなどは、関係がない――

 もっとも――
 それはそれで、厳しいルールではありますが――