アメリカの大統領選挙が盛り上がっているようですね。
「大統領選挙」といっても、実際には、まだ予備選挙の段階です。
民主・共和の二大政党が、それぞれの指名候補を模索しています。
盛り上がっているのは、民主党です。
アメリカ初の女性大統領を目指すヒラリー・クリントン候補と――アメリカ初の黒人大統領を目指すバラク・オバマ候補との一騎打ちだそうですね。
この予備選挙がアメリカ国内で騒がれるのはわかりますが――
なぜ、日本でも、これほどまでに騒がれるのでしょう。
騒ぐ必要は、ほとんどないと思うのですが――
もちろん、アメリカは日本にとっても無視のできない国ですよ。
政治的にも経済的にも密な関係にありますからね。
が、そういう理由であれば、本番の大統領選挙に注目すれば十分です。
予備選挙にまで注意を向ける必要はありません。
では、なぜ、ここまで騒がれるのか。
それは、たぶん――
選挙というイベント自体が、刺激的で、面白いからだと思います。
選挙は刺激的です。
勝ち負けがハッキリと出る――あいまいな結末はありえない。
しかも、その結末に至る過程が面白いのですよ。
個性の強い人物たちが複雑に絡み合っていく――健闘を讃え合ったり、非難を浴びせ合ったり――これ以上にない人間ドラマです。
とくに、今回の民主党は面白い――
ぽっと出の黒人青年が元ファースト・レディに挑む構図ですからね。
こんなシナリオ――
本物のTVドラマでも、なかなかお目にかかれません。
むしろ、こんなシナリオを書いたらボツにされちゃうんじゃないですか。
――この話にはムリがある!
とかいわれて――(笑