マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

一目ぼれをする幸せ

 ニューヨーク・ヤンキース松井秀喜選手が結婚を発表されましたね。
 27日のことです。

 お相手は8歳ほど年下で、芸能人とかではなく、ごく普通の生活をされている方だとか。

 マスコミが、以前、女優さんなどとの仲を色々に取り沙汰しておりましたが、一向に進展が報道されることはなく――
 やはり、そういう路線での家庭生活は、お望みではなかったのですね。

 松井選手の一目ぼれだったとか。

 TVカメラの前で、松井選手ご自身が、そのように語っておられました。
 そのご様子に、いたく感銘を受けまして――

 だって、TVカメラの前で、

 ――僕の一目ぼれ――

 なんて言葉は、なかなか口にできるものではないと思うのですよ。
 恥ずかしいですし、勇気がいりますし――

 いわれたお相手の方にしてみても、かなりのプレッシャーになっているかもしれませんよ。

 ――何もTVカメラの前で、いわなくても――

 と――

 いえ――
 これは余計なお世話です(笑

 女性には一目ぼれをされる幸せというのがあるでしょうから――
 案外、まったく気にはされていないかもしれませんね。

 一目ぼれをされる幸せとは別に――
 一目ぼれをする幸せというものも、あると思っています。

 30を過ぎた男の立場でいわせてもらえれば――
 一目ぼれなんて、なかなかできることではありませんからね。

 しかも、それを結婚にまで成就させるのは、至難の業です。

 たいていは頓挫してしまう――
 一目ぼれをした男は、過度に前のめりになってしまうからです。


 松井選手が、ご自身の一目ぼれであったことを会見で明かされたのは――
 一目ぼれから始まった結婚の価値を十分に噛み締めておられるからかもしれませんね。