マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

マンネリズム

 人間が、何か創造的な営みを継続していく上で――
 いつまでも感性を瑞々しく保っていくのは、容易なことではありません。

 すぐに「マンネリズム」という名の病によって、感性から瑞々しさを吸い取られていく――
 そんな干からびた感性で創造を継続していても、たぶん、つまらない作品にしか生み出せないでしょう。

 マンネリズムとは実に厄介な代物です。

 人間、同じことを繰り返していると――
 いつかはマンネリズムに陥るように、できているのです。

 だから、同じことの繰り返しを忌避する創造者は、少なくありません。
 それは、創造者たろうとする人間の無意識の防衛策でしょう。

 でも、ね――
 同じことを繰り返すのは、結構、楽なのですよね。

 たしかに、楽なのです。
 深く考えずとも、何とか形にはなりますから――

 つまり――
 何らかの創造を、ただ安穏と継続するだけなら――
 マンネリズムは、実は大変に結構なことなのです。

 いま、ふと気になったので――
 マンネリズムの綴りを調べてみました。

 ――mannerism

 です。
「方法」を意味する「manner」に、「~イズム」の「ism」がくっついているのですね。

 さもありなん――

 たしかに、製造手法が定まれば生産速度は、とりあえずは維持できます。

 それがマンネリズムか。