昨日、ちょっと調べものをしていて、
(おや?)
と思ったのですよ。
僕と同じ年代の男性で、かなり社会的地位の高い人が、わりと真面目な本の中で、ずいぶんと思い切ったことをお書きになっていたのですね。
曰く、
――男子中学生に「アダルト・ビデオをみるな!」と叱るのは無意味である。「アダルト・ビデオをみても、女の子の大切なことなど何もわからないよ」と教えるべきなのだ。
というのです。
いや、それはもう――
まったくその通りですな(笑
もっとも、今日的には「アダルトDVD」と書いたほうが、しっくりくるような……。(笑
「アダルト・ビデオ」ときくと、つい昭和の頃を思い出してしまい、違和感を覚えるのです。
僕らが中学生だった頃のアダルト・ビデオと今日のアダルトDVDとでは、市場の規模も需要の多様性も比較にならないくらいに大きくかつ豊かになっているそうですからね。
まあ、それはともかく――
中学生に、
――みるな!
といっても、どうせみるに決まっているのです。
だったら、アダルトDVDの本当のことを、極力、正確に教えるほうが、数段、有意義というものでしょう。
アダルト・ビデオの害は、画面の中で行われていることのほとんどが虚構である――あるいは虚構の影響を強く受けている――にもかかわらず、そうと知らずにみていると、つい、
――あれが本当なのか?
と思ってしまうところにあるようです。
実際の性行為を経験していれば、
――ウソばっか……(笑
で済むところが、
――え、まじ?
となってしまう――
その結果、悲喜こもごものトラブルに陥りうるのです。
ときには笑い事では済まなくなるのも、性の問題の恐ろしさです。
もう少し真面目に議論にしてもいいですよね――アダルトDVDのこと――
とくに教育畑にいる人は――