マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

本屋さんでは、さまよう感覚を

 本屋さんに入ると――
 まず、全部の書棚を見てまわりたくなります。

 官能小説の書棚なども含めて「全部」です(笑

 僕は、本屋さんでは、さまよう感覚を大事にしたいのですね。
 どこに何があって、あれはどこにあって――というように、あちこちをキョロキョロと見まわしている感覚です。

 運転好きの人が見知らぬ街に入ると、とりあえず、あちこちの路地を走ってみる――という話をきいたことがありますが――
 たぶん、その感覚に近いのだと思います。

 今日も、夕方、JR仙台駅近くの本屋さんで、さまよってきました。

 お目当ての実用書がなく、あちこちの書棚を見てまわったのです。

 店員さんに訊けば一発なのはわかっているのですが――
 さまよう感覚をなくしたくなかったのです。

 店員さんに訊くのは、本当に時間がないときだけにしています。

 最近は、大きな本屋さんだと、検索機が備わっていますよね。
 あれは、そんなにイヤではありません。
 ディスプレイ上でとはいえ、いくらかは、さまよう感覚が味わえるからでしょうか。

 それに、意外と、検索機が示す通りの書棚にはないことも多く――
 検索をかけてからも、結構さまよえるのですね――
 せっかく検索機を備えている本屋さんにとっては、たぶん不本意なのでしょうけれど――(笑