マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

気まぐれで幸せを感じる

 喫茶店に入って手元の小冊子をメクっていたら――
 面白い対談の記事をみつけまして――

 その喫茶店には、本を読もうと思って入ったのですが――
 結局、その小冊子の全ての紙面を、隅から隅まで読むことにしました。

 どの紙面も、小さな活字でピッシリと埋められていて――
 もちろん、活字以外にも写真などがあって、決して単調なレイアウトではなかったのですが――
 一見した限りでは、
(まあ、読むのは、やめとこか)
 と思ってしまうような紙面です。

 なのに――
 読み始めてみてしまう――その意義を深く考えもせずに――

 気が変わるというのは、このことですね。
 まさに気まぐれというヤツです。

 本当に――
 その喫茶店に入るまでは、他の本を読もうと思っていたのですよ。

 意志薄弱ですね。
 計画性がなさすぎです。

 それでも――
 なぜか、それで得をした気分になったのですよ。

 毎日、毎日、計画通りにキッチリと暮らすだけではなく――
 出たところ勝負の目まぐるしさに身を任せて暮らすほうが――
 小さな幸せをかみしめることができるように思います。

 書店のビジネス啓発書などを立ち読みすると、

 ――毎朝、起きたら、まず、その日のうちにやってしまわなければならないことを、手帳に書き出そう!

 みたいなアドバイスを目にすることが多いのですが――
 ちょっと、ついていけません。

(人生が永遠に続くと保証されているのなら、時々は、そうやって生きてみるよ)
 などと思います。