マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

美の調和という必要条件

 いくつになっても娘みたいな顔の女性――
 というのをみかけます。

 首から下は年相応に豊満なのに――
 首から上は10代みたいにホッソリとしている――

 男の勝手な視点でみれば、すごく幸せな歳の取り方にみえるのですが――
 当の女性は、どう思っているのでしょう。

 あるいは、周囲の女性は――

     *

 少し意地悪な目線でみれば――
 首から下は「豊満な女」で、首から上は「清楚な娘」で、というのは――
 ハッキリいえば、

 ――バランスが悪い。

 のですね。

(どっちかに揃えたほうがいいと思うなあ)
 などと思わないこともない――

 ことは女性の美しさに限りません。

 美しさというのは、調和があって初めて意味を持つと感じます。

 部分だけが美しくても、全体が美しくみえることはなく――
 ある部分の美しさが別の部分の美しさと異質であっても、やはり全体が美しくみえることはない――

 だから――
 首から下が「豊満な女」で、首から上が「清楚な娘」でという容姿の女性は――
 案外、自分の姿を鏡でみるのが、イヤなのかもしれない――
 そう思います。