マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

不信感の源は

 一般に、ある人に敬意を抱けるかどうかは――
 その「ある人」の態度や発言や行動に依拠していると考えがちですが――
 実際には、自分自身の心のありように依拠しているのではないか、と思います。

 つまり――
 同じ人でも、自分の気構え次第では、

 ――うお~、この人、すげえ!

 にもなるし、

 ――ちょっとヤべえな、この人……。

 にもなる、ということです。

 だから、僕らは、「あの人は尊敬できない」とか、「この人はダメだ」とかいっては損なのですね。

 そういう発言は、そういったときの自分自身の心のありようを、赤裸々に曝け出しているに等しいのです。

 ですから、

 ――ちょっと敬意を抱けそうにないぞ。

 というような人と出くわしたときには――
 ぜひ、自分の心の内の隅々までを点検して回りたいものです。

 不信感の源は、たぶん、自分の心の内のどこかに根を下ろしています。