マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ストリップ・ショーみたいなエッセイ

 読ませる文章というのは、勢いのある文章ですね。
「勢いのある」というのは、「読み手をグイグイ引っ張っていく」という意味です。

 その引っ張り方には色々あるのですが――
 今日、僕が読んだエッセイは、ちょっとズルい引っ張り方をしていたので、
(やられた)
 と思わず苦笑い――

 それは、ある少女マンガを紹介したエッセイであったのですが――
 そこでの言葉使いの一つひとつが、男の下品な好奇心を上手に引きだすように書かれているのですね。

 最も肝心な要因は、そのエッセイの筆者が女性であったということ――

(え? この筆者、女性なのに、そこまで書いちゃおうとしてるわけ?)
 みたいな感じで、男の下品な好奇心を上手に引きだすのですね。

 同じことを男が書いても、全然ダメなのです。
 女性が書くから刺激的――

 でも――
 そのエッセイ――
 結局、露骨なことには一切触れずに、とっても刺激的な雰囲気のままで終了――

(なあんだ、ちぇ!)
 みたいな――(笑

 ストリップ・ショーみたいなエッセイでした(笑