日本人は、自分に自信がないようでいて――
実は、結構な自信を持っているのだと感じます。
自信で溢れている国民として真っ先に挙げられるのはアメリカ人ですが――(笑
そのアメリカ人に匹敵するくらいの自信を、日本人も持っていると思います。
日本人だけではありません。
実は、すべての国民が、自分に自信を持っている――
そう思います。
にもかかわらず、日本人だけが、しばしば、
――自信がなさそうだ。
とか、
――何となく弱々しい。
とかいう印象を、外国人に与えているようです。
とりわけ欧米人に与えているようなのですね。
昨日の福田総理の辞任表明でも、さらにそのような印象が強まったことでしょう。
が――
日本人が、そのようにみえるのは、自分に自信がないからではなく――
自分に自信があることをひた隠しにする美徳があるからだと、僕は考えています。
自信とか自負とかといったものは、この国では、単にみっともないだけの気負いなのですね。
そういった気負いは表に出さずに、さも自信なさげに弱々しく振る舞うことが、この国での結構な美徳なのです。
おそらくは江戸期で確立された美徳でしょう。
そんな美徳を戦国期に抱えていたら、まずは生き残れなかったでしょうから――
欧米人に日本人の気質を説明するには、まず、その辺から語り起こすのがよいと思います。