今夜、仕事を終えて――
何気なく携帯電話でポータル・サイトをチェックしていたら――
――福田首相、辞意表明
のタイトルが目に付きました。
(ええ~?)
というのが第一印象でしたね。
ここ数日は色々とスケジュールが詰まっていて、TVや新聞などをゆっくりみる機会がなかったので、
(ああ、世間から取り残されていた)
と思ったのです。
つまり、ここ数日は世情に疎くなっていたから、総理辞任の雰囲気すら察知できなかったのだ、と考えたわけです。
ところが、
――ええ~?
は、僕だけではなかったようで――(笑
昨日、福田総理と行動を共にしていた閣僚が勘付くこともなく、また福田総理の奥さんすら知らされていなかったのですから――
ほぼ全国民が「取り残されていた」のでしょうね。
思い起こせば、去年の今ごろも同じようなニュースで持ち切りでした。
安倍首相の辞任劇ですね。
たしかに、福田さんの会見を聞く限り、安倍さんとは違った辞め方であるとは思いますが――
似た辞め方であることは否定できませんね。
総理大臣が、二代続けて、このような辞め方をしたということは、重く受け止めたほうがいいでしょうね。
もはや、個人の問題ではなく、組織の問題でしょう。
――今の与党は健全な政権担当能力を失っている。
と考えざるをえません。
では、今の野党に健全な政権担当能力があるのかといえば、それはわかりませんが――
有権者の立場でいえば、とりあえず一度くらいは政権を担当させる価値があるのではないでしょうか。
それで、さらに混乱が拡大する可能性もありますが――
目先の小さな安定よりは、将来の大きな安定を選ぶべきだと感じます。
最も大事なことは、近い将来の政権交代の常態化であって――
今の与党の政権維持でも、今の野党の政権奪取でもないのです。