マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

冬は時間がゆっくり流れている

 昨日の夜に――
 小雨の降る仙台の街を走っていたら、
(もうすぐ冬になって時間の流れが遅くなるな)
 などと考えました。

 走っていたのは約束の時間に遅れそうになっていたからです。

 濡れた路面は、いつもよりは滑り易くなっていましたが――
 まだ、積雪はなく、路面が凍り付いているということもありません。

 路面の上を思いっきり走っても――
 転んでしまう心配はありませんでした。

 が――
 雪が積もって、気温が氷点下に落ち込むと――
 思いっきり走れば、ときに滑って転んでしまいます。

 だから――
 冬の仙台の街では、走れないのです。

 走れないから――
 歩く――

 いつもなら15分で行くところを、たっぷり30分はかけて歩く――

 そのために――
 早めに家を出る――

 ――時間の流れが遅くなる。

 といったのは、このことです。

 正確には、

 ――時間の流れを遅くする。

 でしょうか。

 もう少し具体的にいいますと――
 例えば、夜7時に待ち合わせの場所に行こうと思ったら、夏なら6時45分に家を出ればいいのですが、冬なら6時30分には家を出る、ということです。

 冬の仙台の街では、

 ――家の外の時間は、家の中の時間よりも、ゆっくり流れている。

 と考えるのですね(笑