買い物はストレス発散になりますよね。
自分で稼ぐようになるまで、僕は、この「買い物はストレス発散」が、よく理解できていなかったのですが――
今は、よくわかりますよ。
買い物をすると、なんとなく気分がスカっとします。
それは、少し後腐れの残った「スカっ」なのですが――
多少なりとも気持ちが晴れることには違いありません。
使った金額が高ければ高いほど、「スカっ」は明瞭です。
まさに「ストレス発散」という感じです。
それにしても――
カネを支出してストレスが発散できるというのは、ちょっと興味深い経験事実ですね。
――実はカネってストレスだったの?
というわけです。
たしかに――
通常、人はカネを手にするべく一定のストレスに打ち克って仕事をしなければなりません。
つまり、「ストレス」は「仕事」という段階を経て「カネ」に変換されているのかもしれません。
ということは、「カネの支出」は「ストレスの発散」なのです。
ところで――
人は誰しもカネ好きですよね(笑
本当の意味でカネ嫌いだという人を、僕は知りません。
たぶん、そういう人を探し出すのは、ひと苦労です。
このことは、
――人は必ずしもストレスを忌避はしていない。
ということを示唆します。
つまり――
人は、実はストレスを溜めたがっているのではないか――
あたかもカネを溜めたがっているように――
ということです。
そう考えると――
ある種の人々が、魂をスリ潰すような思いをしてまで、カネ儲けに走る理由が、なんとなく納得できます。