判断に迷ったら、無私の姿勢がよいと思っています。
「無私の姿勢」とは、自分の利益を捨て、他者への配慮を取る姿勢のことです。
そのような姿勢では、短期的には損をするに決まっているのですが――
長期的には、たぶん得をします。
――情は人のためならず。
ということですね。
なぜ得をするかいえば――
もちろん、その無私の姿勢が他者によって評価され、後日その見返りを受け取れるからと考えることはできますが――
そうではありません。
その可能性もないではないのですが――
まあ、そんなに期待できるものではない――
一番の理由は、無私の姿勢に徹することで自分の心を強くできるからです。
――あの時、強欲に走らずにすんだ。
とか、
――ちゃんと他者の痛みに気付けた。
とかいった思いが――
自分の心を強くするのです。
強くなった心は、次に訪れる重要な局面での重要な判断に自信をもって臨むことができるでしょう。
過ちを犯すことも少なくなるはずです。