マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

闘いのない活劇は?

 TVや映画やマンガ、ゲーム、小説――どんなメディアでも同じなのですが――
 最近、活劇が好きになれないのですね。

 そんな物語をみたり、よんだりしていると――
 何となく不安になってくるのです。

 不安というより――
 不快といったほうがいいくらい――(笑

(そんなに必死に闘うなよ)
 とか、
(いくら敵だからといって、そんなに気持ちよさそうに殺していいのか?)
 とか――

 10代や20代の頃は違いましたよ。

 活劇をみてワクワクしていました。
 いわゆる、

 ――血湧き肉踊る。

 というやつですね。

 なぜ、こんなにも変わったのか。

 一言でいえば――
 闘いは、勝っても負けても、そんなに気持ちのよいものではない、ということが――
 リアルにわかってきたということでしょうか。

 自分が負ければ、当然、イヤな気分になるし――
 自分が勝っても、負かせた相手のことを思えば、やはり少しはイヤな気分になるものです。

 そう――
 だから、活劇が悪いんじゃないですね。

 悪いのは闘いです。

 闘いのない活劇であれば、たぶん問題はないのです。

 が――
 闘いの活劇って、ありますかね。

 いわゆる秘宝探しの冒険譚とかでも、昨今の作品では必ずといっていいほどに――
 同じ秘宝を狙う競争相手というのが出てきますよね。

 活劇だと、なぜか、どうしても闘いになるんです(苦笑