マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

結末が惨い物語は

 昨日の『道草日記』で、

 ――闘いの物語はイヤだ。

 みたいなことを述べましたが――
 闘いの結果、惨い結末を迎える物語は、逆に、ほっとするのですよね。

 いや、「ほっとする」はいいすぎですが――(苦笑
 でも――
 そういう結末を不安に思うことはありません。

 今日も、たまたま、結末が信じられないくらいに悲惨な物語に触れたのですが――
 不思議と、それを不安にも不快にも思いませんでした。

 結末が酸鼻を極めると、かえって物語としてのウソが、よりウソらしく感じられ――
 逆に安心できるようなところがあります。

 闘いを称揚するような物語が、一番、不安なのです。
 例えば、『桃太郎』とかね。

 ああいうウソは、なぜか、そんなにウソらしく感じられないのですよ。
 いつか、どこかで、誰かによって、本当に口にされそうなウソなので――

 その危険性は、歴史が証す通りです。