マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

戦術、戦略、政治

 昨日は毛利元就でしたね。
 日本の戦国時代の厳島の戦いです。

 何の話かといいますと――
 昨日の『道草日記』で触れたバラエティ番組『名将の采配』(NHK)ですよ。

 番組のノリとしては、基本的に前回と同じでした。
「名将」になりきって、効率の良い人殺しの手順を考える――というノリです(苦笑

 そういう番組だと割り切ってみてみれば――
 まあ、それなりに楽しめる番組です。

 たしかに、ドぎつい番組ですが――
 これまでの NHK の歴史ドキュメンタリー番組は、戦争にまつわる政治や戦略の話が中心でしたから――
 この番組のように、戦術の話に的を絞る企画は、けっこう斬新に感じられました。

 とはいうものの――
 やはり、僕の関心は自然と政治や戦略に向かいますね。

 僕だけではないと思うのですが――
 年配の人たちの多くは、そうだろうと思います。

     *

 戦術、戦略、政治――
 これら3つの区別は、そう簡単ではありません。

 戦術とは、戦いの実践であり――
 戦略とは、戦いの準備であり――
 政治とは、戦いの設定です。

 つまり――
 政治が戦いの目的や意義を決め――
 それにならって戦略が決まり――
 それにならって戦術が決まります。

 よって――
 もしも受験に喩えるならば――(笑

 試験場でのテクニックが戦術で――
 自主学習の計画を練るのが戦略で――
 志望動機を考えるのが政治である――
 ということになります。

 つまり、

  1)政治  2)戦略  3)戦術

 の順に大事である――
 ということですね。

 これまでの NHK の歴史ドキュメンタリー番組が、あまり戦術を扱ってこなかったのは――
 たぶん、そうした理由によるのです。

 だって――
 公立学校で「試験場でのテクニック」ばかりを教えるようなものですからね(笑