深い言葉は、常に、わかりやすいものだと考えています。
深ければ深いほどに、わかりやすくなる――
深い言葉は――
その深さが、すぐにはわからないものです。
浅い言葉は一見して浅いとわかるのですが――
深い言葉は、そう簡単にはわからない――
深い池を淵から覗くだけでは、その深さを実感できないのと同じでしょう。
浅い池なら、すぐにわかりますが――
その言葉を受け止める側の感性や理性、知識、理解力なども決定的にかかわってきます。
深い言葉の深さを実感するには、それなりの素質や経験、技量が必要なのです。
言葉の深さを実感しなければ――
いかなる主張も深みを失います。
主張とは、つねに言葉を土台にするものだからです。
何かを主張したいと思うのならば――
言葉の深みに精通することです。