マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

上手に説得をされるには

 上手に説得をする人と、上手に説得をされる人とでは――
 説得をする人のほうが、説得をされる人よりも、頭が良さそうにみえますが――
 実際には――
 説得をされる人のほうが、説得をする人よりも、ずっと頭がいいと思うのですよ。

 なぜならば――
 上手に説得をされるには――
 それまでの自分の考えを即座に捨て去り、相手の未知の考えを即座に取り入れなければなりません。

 何かを捨て去ったかと思うと、すぐに別の何かを取り入れる――
 その変わり身の早さには、強靭な知力が必要です。

 では――
 なぜ、説得をする人のほうが、説得をされる人よりも、頭が良さそうにみえるのか――

 それは――
 説得をすることのほうが、説得をされることよりも、カンタンだからでしょう。

 もう少し踏み込んでいうと――
 カッコ良く説得をするほうが、カッコ良く説得をされるよりも、ずっと易しいのです。

 フランス語を喋っているフランス人のほうが、日本語を喋っているフランス人よりも、頭が良さそうにみえるのと同じです。

 ……

 ……

 え?

 なんで「フランス人」かって?

 ……

 ……

 日産のカルロス・ゴーンさんが、来日されて間もなくの頃、日本語でスピーチをされていたことがあって――
 そのときの印象が強烈に残っているんですよ。

 フランス語を喋っておられるときとは別人でした(笑

 だから、「フランス人」――(笑

 ……

 ……

 もっとも――
 フランス人のフロラン・ダバディさんが日本語を喋っておられるご様子は、かなり理知的に感じられますね。

 ダバディさんは、サッカー日本代表チームで通訳を務められた方で――
 現在は、スポーツ・キャスターやナビゲーターとして、日本のTV番組に出演されています。

 ……

 ……

 話題が途中でガラリと変わった――(苦笑