人間関係は、白黒をハッキリつけないほうがいいのですよね。
ここでいう「白黒をつける」とは、その人間関係の性質を言葉で表すということです。
二人はどういう間柄なのか――例えば、知人なのか友人なのか、友人なのか恋人なのか、恋人なのか家族なのかを――
これは、難しい――
人間関係というものは、徹頭徹尾、玉虫色なものでして――
その性質をキッチリと評価することは非常に難しい――たぶん、人間業ではない――
だから、白黒をハッキリつけないほうがいい――
――できっこないんだから手は出すな。
ということですね。
でも――
人は、しばしば白黒をハッキリつけたがる――
花の蜜に群がる虫のように――
――○○さんと□□さんとは▲▲な関係らしい。
とか、
――▽▽さんと私とは、たぶん■■な関係だ。
とか――
たぶん、白黒をつけることで、安心するのでしょうね。
――そういうこと、そういうこと――
と納得できる――
とりあえず手っ取り早くに――
なぜ、それで安心できるのかは、わかりませんが――
しかし――
ホントに不思議ですね。
なぜ人は、そんなことで安心できるんでしょうか。
白黒をつけたって、その人間関係が安定するわけでもないのに――
むしろ不安定になるほうが多い――
中学生の男女交際などを思い返すと、そうですよね(苦笑