マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

哲学というのは

 哲学というのは、不思議な学問ですね。
 自然学と倫理学とを同等に扱うというのですから――

 ――世界はどうなっているのか?

 を考えるのが哲学の自然学的な側面で、

 ――人は、いかに生きるべきか。

 を考えるのは哲学の倫理学的な側面です。
 この全く次元の違う2つの問題に同じようなアプローチで迫るというのですから、不思議であることこの上ありません。

 もちろん、実際は話が逆でして――
 哲学というアプローチで迫っているうちに、対象となる問題が、自然と倫理とに分かれていっただけなのでしょう。

 そうであっても、面白い――
 同じ哲学で自然と倫理とを扱うというのは、よく考えたら、とても不思議な同床異夢です。