――趣味はなんですか?
と訊かれたら、
――散歩です。
とお答えしています。
実際、休日は、けっこう散歩をしています。
散歩をしながら、あれこれと考え事をするのが好きなのですね。
が、より正しくは、
――趣味はありません。
だろうと思っています。
というのは――
趣味の領域が仕事の領域と大いに重なっているからです。
僕は医師として患者さんのお世話をしておりますが――
それ以外に、原稿を執筆したり、高校生に勉強を教えたりしています。
いずれも、完全に仕事ではありますが――
同時に、趣味といえなくもないのですね。
あ、まあ――
患者さんのお世話は、趣味とはいえませんが――
文章を書いたり、高校生に接したりするのは、趣味としても十分に楽しめます。
僕は趣味を趣味のままにしておくことができないのでしょうね。
無理やりにでも仕事に結びつけないと気がすまない――
仕事と趣味との両立は、僕には無理のようです(笑