夕方、仙台市街に用事があったので――
自宅の前からタクシーに乗ったのですよ。
曇天の合間に夕日が差し込む微妙な天候で、雨もパラついてはいたのですが――
タクシーに乗った辺りでは、ほとんど路面は濡れていなかったのです。
ところが、タクシーが走りだして5分も経たないうちに――
急に路面がテカりだしまして――
すっかり、水浸しなのです。
「ここは大雨が降ったんですな~」
タクシーの運転手さんが苦笑いしました。
「へえ、こんなことって、あるんですね」
と、僕がいうと、
「ええ、最近はありますね」
と、運転手さん――
「なるほど~」
と、思わず頷きます。
(昨今、話題の「ゲリラ豪雨」というのは、これか)
と――
距離にして1kmもありません。
それでも、降雨量が桁違いに違う――お湿り程度か水浸し程度か、くらいに違う――
噂にはきいていましたが――
事実を目の当たりにすると、かなり面喰らいます。
百聞は一見にしかず、ですね。
しかし――
「ゲリラ」という言葉は、やめて欲しいですね。
もう少し穏和な表現に切り替えられないものか――
例えば「まだら豪雨」とか――
本物のゲリラは、路面を濡らすのではありません。
人を殺すのです。