マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

21世紀なのに

 フィリピンのミンダナオ島で、政争が凄惨を極めたようです。

 来年の州知事選挙に立候補を予定していた候補者の妻や親族ら20人以上が拉致され、殺害されたそうです。
 本日、ネットでニュースが流れました。

 正直、慄然としました。

 州の統治者を誰にするかで揉めているのですから――
 このような殺戮事件は、歴史上の出来事としては、そんなに珍しいことではありません。

 が――
 今は21世紀の高度情報化社会です。

(それなのに、まだ、こんなことが起こるのか)
 ニュース自体を信じられませんでした。
 
 政治の闇というのは、空恐ろしいものですね。

 被害者らは、立候補の届け出を行うために、立候補予定の本人に代わって、州都に向かっていたところを襲われたようです。

 一行は全部で40人ほどで――
 立候補予定の政治家の妻や親族の女性、その取材に当たっていた記者たちでした。

 政治家本人ではなく、妻ら女性が届け出をすれば、政敵も惨いことはしないだろう、との読みがあったのでしょうが――
 完全に読み違えたことになります。

 もちろん、日本にいてニュースをみているだけでは、真相は窺い知れませんが――