マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

究極の糾弾は

 人を糾弾するときに――
 上手なやり方と下手なやり方とがありまして――

 下手なやり方というのは――
 端的に指摘をして非難をする――

 ――あなたのその点はマズい。改めろ!

 というように――

 上手なやり方というのは――
 ひたすらに見解を問い質します。

 ――なぜ、あなたはそうしたの? 理由は?

 というように――

 理由を問い質すことで――
 糾弾する側には、それまでにみえていなかった真実が明らかになることがあります。

 逆に――
 端的に指摘をして非難をしているだけでは――
 糾弾する側が、突如、糾弾し返され、かえって窮地に陥ることも多いのです。

 究極の糾弾は――
 問い質すことです。

 一見、回り道のようでいて――
 実は、かなりの近道であったりするのです。