人を糾弾するときに――
上手なやり方と下手なやり方とがありまして――
下手なやり方というのは――
端的に指摘をして非難をする――
――あなたのその点はマズい。改めろ!
というように――
上手なやり方というのは――
ひたすらに見解を問い質します。
――なぜ、あなたはそうしたの? 理由は?
というように――
理由を問い質すことで――
糾弾する側には、それまでにみえていなかった真実が明らかになることがあります。
逆に――
端的に指摘をして非難をしているだけでは――
糾弾する側が、突如、糾弾し返され、かえって窮地に陥ることも多いのです。
究極の糾弾は――
問い質すことです。
一見、回り道のようでいて――
実は、かなりの近道であったりするのです。