手紙を書いていると、
――文章を書く。
ということの基本が――
よくわかります。
かなりガッチリとわかります。
「文章を書く」ということは、
――何かを伝える。
ということです。
誰かに何かを伝えたいから文章を書く――
手紙の場合、その「誰か」と「何か」とがハッキリしています。
だから――
「文章を書く」ということの基本が、よくわかるのです。
ひと昔まえ――
暇な休日に自分の小説などを書き散らし――
そのあとで、人に送る手紙を書いてみたら、
(かなりガッチリと書いたな~)
と実感したものです。
小説は1万数千字であったのに――
手紙は、たった数百字――であったのですがね。