歴史を学ぶ最大の意義は、
――ひとり一人の人生は短い。
ということを知ることでしょう。
歴史を成した無数の人々の人生を追体験することで――
人生の儚さを知る――
それは、単に情報として知るというだけでなく――
実感や情感を伴って理解する、ということです。
このことを十分に踏まえずに歴史を語り始めると、深みや温かみが感じられにくい――
単なる記号の配列のような語り方になってしまいます。
歴史が嫌いな人にとっての歴史とは――
たぶん、そうした記号の配列になっているのでしょう。
嫌いになるわけですよ。
僕だって嫌いですよ。
記号の配列としての歴史なんて――