電車に乗ろうと思って駅のホームに上がったら――
人身事故でダイヤが乱れているとアナウンスされていました。
その同じホームで、旅行中と思しき白人の夫婦が、駅員に不安そうに質問をしている様子を目にしました。
日本語のアナウンスがわからない――
だから、何が起こっているのかがわからずに、あれこれと不安に思っていたようです。
当然ですね。
今なら、それが当然だとわかるのですが――
子供の頃は、それを当然とは思いませんでした。
白人の外国人は、どんなときでも自信満々なのだと思っていました。
僕は4歳から6歳まで、ヨーロッパのスイスに住んでいました。
当時のスイスは白人の多い国でした。
彼らはスイスで生まれ育っているのですから、スイスのことはよくわかっています。
自信満々なのは当然ですよね。
ちょうど、日本で生まれ育った僕らが、日本では自信満々であるように――
何がいいたいのかといいますと――
その白人の夫婦に質問をされていた日本人の駅員の振る舞いが、昔、僕がスイスでみていた白人の振る舞いにそっくりだったのです。
当然ですね(笑