マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

大人になって学ぶということ

 何かを学ぶということは――
 子供のときなら、何か新しい情報を手に入れるということですが――
 大人になったら、自分の考えを変えるということでしょう。

 これまでに手に入れてきた情報を捨てるか書き換える、ということです。

 捨てたり書き換えたりすることには、少なからず、痛みを伴います。
 自分の心に外科手術のメスを入れるようなものですから――

 つまり――
 何かを学ぶということは、何らかの痛みを経験するということでもあるのです。

 大人になって学ぶということは、そういうことです。

 世の中には、

 ――年老いても、何か新しいことを一日に一つは学ぶようにしたい。

 と考える大人が少なくないそうですが――
 この心がけは、相当な覚悟がないと、口にはできないと思いますよ。

 ――年老いても、何らかの痛みを毎日のように経験してみてもよい。

 といっているに等しいのでね。