――日本の教科書は説明が足らない。
と、子供の頃からきかされてきました。
当時は、
(教科書が薄くて済んでるんだな~)
と喜んでいたのですが――
大人になって、その教科書を使って教えるようになると、
(たしかに説明が足らないな~)
と思います。
教科書は子供の勉強の基軸を定めます。
ですから、たしかに余計な説明は要らないのですが――
必要な説明は省いてはいけませんよね。
例えば――
理科で、Aという自然現象が説明されていて、それとよく似たBという自然現象が説明されているときに――
AとBとで、なぜか説明に費やされている字数が大幅に違っているとすれば――
そのように違っている理由がわかるような最低限の補足説明は要るのです。
それは、えてして――
AとBとのわずかな違いを際立たせる説明となるでしょう。
有意義な説明になるのです。