マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

実証の重み

 きのうの菅総理浜岡原発停止要請については――
 案の定――
 きょうの夜までに多くの疑問が投げかけられています。

(そりゃそうだろう)
 と思うのですが――
 中には、的外れの疑問もあります。

 ――東海地震の予知は以前から発表されていた。今になって、なぜ停止させなければならないのか。停止させるなら、とっくの昔に、停止させておかなければならなかった。

 というのが、それです。

 ――なぜ今さら止めるのか?

 答えは単純です。

 ――現に福島第一原発がダメだったから――

 つまり、

 ――「今の人類の(あるいは日本の)技術力では、原発地震の災禍から守れない可能性がある」ということが、はからずも実証されてしまったから――

 です。

 たしかに、「なぜ今さら止めるのか?」という疑問は――
 一見もっともらしいのですよね。

 もし、福島第一原発が、ああいうことにならなければ――
 もっともな疑問なのです。

 が――
 その仮定は無意味です。

 もし、福島第一原発が、ああいうことにならなければ――
 菅総理も、あのような要請を出すことはなかったでしょう。

 要するに――
 これが、

 ――実証の重み。

 なのですよね。