菅総理が、浜岡原発を停止するように、中部電力へ要請を出したそうですね。
その根拠は、簡単にいうと、
――東海地震の想定震源域の真ん中に建っていて、あまりにも危険性が高いから――
というものです。
正直にいって、
(なんだかな~)
と首を傾げたくなります。
たしかに、東海地震は、近い将来、確実に起こると予知されていました。
が――
同じように予知されていた宮城県沖地震は、あの3月11日の金曜日に、想定を大きく越えた規模で、突然に起こりました。
その想定の越え方をみれば、予知は、事実上、外れたといってよいでしょう。
これが今の地震学の現状です。
つまり、正確な予知は全く期待できない――
にもかかわらず――
その不正確であろう予知を前提に、浜岡原発を停止させるというのです。
今の地震学の予知に正確さを期待できない以上は――
浜岡原発の危険性だけがズバ抜けて大きいとは、到底いえないのです。
浜岡原発を止めるなら、すべての原発を止めなければ、理屈が通りません。