仙台市の中心街で過ごしていると――
だいぶ震災のことが忘れられるようになってきました。
が――
それでも――
例えば、行きつけのお店が、いまだに開かれていないのをみたりすると、
(まだまだ復興は遠いのかな~)
と思います。
津波をかぶった沿岸部では、なおさらそうでしょうね。
いまだに開かれていないお店が、たくさんあるのですから――
その中には、津波で押し流されて跡形もなくなっているお店も、あるのですから――
震災を実感するのは、社会的な営みが失われているときです。
道路や橋や建物が失われているだけでは、いま一つ実感できません。
――ああ、ここには人がいなくなったんだな。
という思いが、震災を実感させるのです。