個人と違って――
組織が柔軟に対応をするのは、きわめて困難です。
組織が柔軟に対応をするには――
組織の構成員同士の密な相互交流や厚い信頼関係が必須となります。
ふつうは、そのような相互交流や信頼関係は期待できません。
ごく稀に、それを見事にやってのける組織の現れることはありますが――
全ての組織に、そうした偉業を求めるのは、非現実的といわざるをえません。
ですから――
組織の柔軟性を評価する際には、個人の場合よりも、基準を甘くするのが現実的です。
組織が柔軟であろうとしているときには、その兆しは微々たるものです。
個人が柔軟であろうとしているときとは、わけが違います。