マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

強い心、弱い心

 心が強いとか弱いとかいいますが――
 強い心とは、どういう心でしょうか――弱い心とは、どういう心でしょうか。

 僕は、それを、

 ――つねに現実を速やかに受け入れる覚悟があるかないか。

 で見極めるのがよいと考えています。

 肝心なのは、現実への向き合い方なのです。

 現実とは、大部分が自分の心の外で起こっている現象のことですね。

 心は脳の働きだと考えられています。
 ですから、「自分の心の外で起こっている現象」というのは、「自分の脳の中で起こっている事象とは直接的には結びつかない事象」と書きかえてもいいでしょう。
 つまり、

 ――自分の脳とは無関係の事象

 ということです。

 その「事象」を、できるだけ早急かつ確実に捕捉し、分析し、解釈する――
 そして、これら一連の処理をもとに、意志や行動を決定していく――
 そういう過程こそが、脳の働き――つまり、心そのもの――といってよいでしょう。

 この過程を円滑に進めることのできる心が「強い心」だと、僕は考えています。

 逆に、「弱い心」とは、この過程が些細なことで中断されてしまうような心のことです。