きょうの仙台は、街中の車通りが少なくて――
すっかりお盆の雰囲気です。
ご先祖様の霊をお迎えする時節ですね。
僕がお盆を意識するようになったのは――
関東以西より仙台のほうにやってきてからのことです。
その理由は、僕が年齢を重ねたことと無縁ではないでしょう。
関東以西にいた頃は、まだ10代でした。
その頃に、お盆の人情の襞を理解するのは難しかったでしょう。
が――
どうも、そればかりではないようで――
東北の人たちは、関東以西の人たちよりも、お盆を強く意識しているように思います。
とくに若い世代の人たち――20代~40代くらいですかね。
その理由は、
――正月の代わりに帰郷するから――
だそうです。
つまり、お正月よりはお盆の時節のほうが、里帰りをしやすい、と――
原因は、冬の寒さです。
何といっても、道路が凍りますからね。
あるいは、雪に閉ざされる――
お正月に車で帰郷する――例えば、東北の中で都市部から山間部に帰郷するとか、関東以西から東北に帰郷するとかは――なかなかに厄介なことなのです。
それよりは――
ということで、夏のお盆に里帰りをする――
だから――
東北では、お正月よりもお盆が重視される――とくに若い世代の人たちに、そういう傾向が強い――
のだそうです。
ところで――
ふと思ったのですが――
北海道は、どうなのでしょうね。
東北と同じなのかな。
飛行機や列車で帰郷する人が多いのなら、この限りではないでしょう。
東北では、圧倒的に車で帰郷する人が多いのです。