マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

慣れない遊びや楽しみを

 ちょっとした合間に、ちょっとした贅沢をする――
 例えば、職場の昼休みに、ちょっと散歩に出て、青空のもとで昼ご飯を食べる、とか――
 そういうことをやっていると――
 けっこう人生を楽しんでいるような気分になります。

 ふだんなら無意識にすごしている時間帯に、ふだんならまずやらないようなことをやるからです。

 この理由は、本質的には、

 ――1日が長く感じられる。

 ということに起因しているでしょう。

 もっと激烈に1日を長く感じたければ――
 例えば、新しい仕事に就いたりすればいいのですね。

 慣れないことばかりで、失敗などが続き、針のむしろ――
 1日は、桁違いに長く感じられることでしょう。

 だから――
 人生を楽しむために、わざと転職を繰り返す人もいるようですが――
 たしかに、そうすれば、毎日が長く感じられ、人生も長く感じられるでしょうが――
 人生を楽しむのに、何もそんな苦行に頼るばかりではありません。

 仕事として慣れないことを始める必要などはなく――
 遊びや楽しみとして慣れないことを始めればいい――

 そういうことをできるだけ多くみつけ、それぞれを毎日のように実践してみれば――
 たぶん人生は長く感じられるでしょう。

 ただし――
 マンネリ化したのでは意味がありません。

 毎日、昼休みに散歩に出て、お昼ご飯を食べていては、いけないのです。

 鍵は、

 ――慣れない遊びや楽しみをできるだけ多くみつける。

 の「できるだけ多く」に潜んでいます。