マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

何かを語ろうとするときは

 自分の思いが猛っているときは、何も語らないほうがよいようです。

 そういうときに、何かを語ろうとすると――
 必ずや誤解を生むことでしょう。

 思いが猛っているときというのは、視野が狭くなっているものです。
 周囲のことがみえなくなっている――

 喩えていうならば――
 心に嵐が訪れているのです。

 嵐ですから、心の中は分厚い風雨にさえぎられ、視界は悪くなっている――
 その風雨を避けるべく、自我は心の奥の殻に閉じこもり、そこから外の様子をそっとうかがっている――
 そんな感じでしょう。

 周囲のことがみえなくなるのは、当然なのです。

 何かを語ろうとするときは――
 思いの猛りがおさまるのを待ってからがよいでしょう。

 心の嵐がおさまって、からりと空が晴れあがるのを待ってから――