朝、起きて、すぐにイヤな気分になったりすると――
その日は夜まで、ず~っとイヤな気分になったりします。
ですから――
できることなら、朝からイヤな気分にさせられるのは勘弁していただきたいのですが――
きょうは、まさに朝からイヤな気分にさせられまして――
ですから――
夜まで、ず~っとイヤな気分です(笑
こういう日は、自分がイヤな気分なのを無理に隠そうとして、ぎこちない愛想笑いを浮かべたりせずに、
――きょうの私は、ず~っとイヤな気分です。
と顔に書いておくほうがいいのかもしれません。
隠そうと思ったところで――
しょせん隠しきれるものではありませんので……。
それなのに――
しっかりと隠したつもりになったりするから、無用なトラブルに発展するのです。
このように開き直ると、
――マル太は、すぐに感情が表に出るヤツだ。
といって軽蔑されるのかもしれませんが――
とりあえず――
僕は知りませんよ、すぐに感情が表に出ない人などは――
たしかに――
10~20代の僕は、
(この世のどこかには、そういう人もいるらしい)
と思っていました。
が――
実際には、そういう人はいないに違いありません。
10~20代の僕は、人の感情が表に出ているのを的確に見抜けなかっただけです。
本当に大切なのは、感情を表に出さない技術ではなくて――
感情が表に出ているのを見抜く眼力であり――
さらには、それをあえて見過ごしてあげる寛容の精神だ、と――
僕は思っています。