3年くらい前に書いた自分の文章をみて、
(なんじゃ、こりゃ?)
と思うことがあるのです。
そう思うことは、そんなにイヤではなかったりするのですが――
細かい筆致はもちろん、書いた内容それ自体も忘れているものですから――
気味が悪いこと、この上ないのですね。
これが10年とか20年前の文章だと――
意外に、そういうことはないのです。
そんな「気味が悪い」というほどでもない――
というのは――
結構、覚えていたりするのですよ――書いた内容それ自体はもちろん、細かい筆致もところどころ――
10代や20代の頃に書いた文章というのは――
書いているときの見栄や迷いがパツパツに詰まっている分、いつまでたっても忘れられないようです。