マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ただ漫然と見つめていてはいけない

 美しいものを、ただずっと見つめていても――
 その美しさは、しだいに色あせていくのです。

 美しいものをみて、

 ――美しい

 と感じ入る――その感情の追体験こそが――
 美しさを色あせさせない唯一の秘訣ではないでしょうか――おそらくは――

 美しいものは――
 ただ漫然と見つめていてはいけないのです。

 そうしていては――
 その美しさは、いつしか手の届かない遥か彼方へと飛び去っていき――
 ついには、永遠に見つめられなくなることでしょう。