マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

感情を込めて発言をすると

 感情を込めて発言をすると――
 発言の内容は伝わらずに、感情だけが伝わるのですよね。

 もし、それが「負の感情」である場合は――例えば、憤怒、嫉妬、嫌悪である場合は――
 かなり不幸です。

 発言の内容とは裏腹に、それら「負の感情」だけが伝わったことで、無用な諍(いさか)いに発展していくところを――
 何回か、みたことがあります。

 感情の中身と発言の内容とは、厳密に合致させておくのがよいでしょう。

「負の感情」を伝えるときには――
 むしろ、罵詈雑言のほうがマシなのです。

「正の感情」を伝えるときには――
 もっと厳密に合致させておくことが大切でしょう。

 感謝、愛情、安寧――
 それら「正の感情」に合致した発言をすることで、伝わる思いの厚みや深みが段違いとなります。

 逆に、合致させずに発言をしたら――
 それでも、それら感情は十分に伝わるでしょうけれども――
 ひどく稚拙な――場合によっては、ひどく無礼な――印象を与えるに違いありません。

 感情の中身と発言の内容とが巧く合致していなくても大丈夫ということは、

 ――まず、ない。

 といってよいのではないでしょうか。