誰かに仕事を頼まれたときに――
頼まれた仕事に、すぐに取り掛かるのは――
たとえ、自分が一刻も早く肩の荷をおろしたいためだけであったとしも――
その仕事を頼んだ人には、なぜか深く感謝されるのですね。
なぜならば――
仕事を頼む人のほうも、頼まれる人と同じくらいに、
――重み
を感じるからです。
誰かに仕事を頼んだときに――
頼んだ人が、なかなか仕事に取り掛かってくれない場合には、
――なんだ。あの人、私が頼んだ仕事を全然やってくれないよ。
と、なんとも嫌な気持ちになるでしょう。
その「なんとも嫌な気持ち」が「重み」となって――
ずしりと、のしかかってくるのです。
その「重み」は、誰かに仕事を頼まれたときの「重み」と同じくらいに、ずしりと重いでしょう。