たまに西欧人と話をして――
(あれ?)
と思うことは、
――彼らの夜は異様に短い。
ということです。
ここでいう「夜が短い」というのは――
例えば、仕事から帰り――
家族とご飯を食べたら、あとは寝るだけ――
みたいな生活だからですよ。
TVをみたり、晩酌したり、ということは――
しない――
するにしても、ごくたまに――
特別な日だけ、とか――
ですから――
7時間とか8時間とか、毎晩たっぷりと眠っているようです。
朝は意外と早いんですよね。
5時とか6時とかには起きている――
つまり、夜9時とか10時とかには寝ているということです。
いま僕は「夜が短い」――
と述べましたが――
本当は「長い」のでしょうね。
夜を、
――眠るための時間
と考えれば――
眠っている時間の長い西欧人は、それだけ夜を長く満喫しているわけです。
長い夜を短く感じているということですね。
逆に――
短い夜は長く感じられるということです。
夜更かしをして、早起きをする――
そんな人の夜は、たしかに長く感じられるでしょう――眠っていないぶん、たしかに色々なことができますから――
が――
本来の「眠るための時間」としての夜は短いのです。