自分の発言に責任を負うということは――
結局は、自分の発言の内容について、いくらでも説明を尽くす、ということであって――
決して、何かの役職を返上したり、金銭を支払ったりすることではありませんよね。
だって――
それらは、少なくとも発言の責任を全うすることとは関係がありませんので――
ただ、懲罰を受ける、というだけのことですので――
もちろん――
懲罰を課したり、受けたりすることで、事が収まるなら、それもよいとは思いますが――
発言の責任を全うするということとは別次元の話です。
見方を変えれば――
あとで説明を尽くせないようなことについては、決して発言をしてはいけない――
ということでもあります。
例えば、感情ですね。
自分の感情を発露するような発言には、決して責任を取れません。
人は、感情のことでは、ほとんど何も説明を尽くせないからです。
感情の変化に、とくに説明を要する理由などは、ないからです。
しかるべき契機があれば、しかるべき感情を抱く――
それだけのことしか、指摘できません。