冷酷な真実を伝えるということは――
たいていは、つらく苦しいものですが――
それでも、それを伝えなければならないときには、伝えなければならず――
それをいたずらに回避していては、所与の責任を果たせないことに多々つながります。
ですから――
僕自身も、伝えるときは伝えるのですが――
伝えるのが、あくまでも“冷酷な真実”なわけですから――
多くの場合は、恨まれるわけですね。
それはそれで、仕方のないこととして受け止めるしかないと思っているのですが――
ごく稀に、感謝されることがあるのです。
――伝えにくいことをきちんと伝えていただき、ありがとうございます。
と――
そういうときには、思うのです。
(ああ、たぶん、この人も“冷酷な真実”を伝えることがあるんだな)
と――
自分が“冷酷な真実”を伝えられたときに、はたして、そのように即座に謝意を表明できるのか――
ちょっと、よくわからないでおります、