世の中の多くの人たちが、
――AはBである。
とみなしているのだけれども、
――Aは本当はBではない。
ということが――
ある複雑な理屈をもとに――
主張されていて――
その理屈を理解し、受け入れた結果――
その主張にすっかり納得していたはずなのに――
あるとき――
誰かに、
「なんでAはBではないの?」
と訊かれ――
(あれ? なんでだっけ?)
と頭を抱えるということが――
つい最近ありました(苦笑
一見、常識に反するような主張――上の例でいえば「Aは本当はBではない」という主張――を、もし本気で堅持するのであれば――
その主張の根拠となる理屈も、当然のことながら、しっかり堅持しなければならないのですが――
なかなか、そうはいきませんね。
結論だけは覚えていて――
その結論への過程は忘れてしまう――
そういうことが、けっこう起こります。
もちろん――
その結論が間違っているからこそ――つまり、その結論への過程が破綻しているからこそ――忘れてしまうのかもしれませんがね……。
一見、常識に反するような主張を堅持するときは――
十分に注意しなければなりません。