当たり前のことを当たり前でないように述べられると、
(何をいってんだか……)
という気持ちになります。
ここでいう「当たり前でないように述べられる」とは――
例えば、「いかにも現代風のネット用語などが散りばめられながら述べられる」というくらいの意味か――
あるいは、「密接に関係しているようで実は無関係な学術用語が多々引用されて述べられる」というくらいの意味です。
書くほうとしては、それは意外に楽しいので、つい書いてしまうのですが(僕も、つい書いてしまうことがあるのですが)――
読まされるほうは――
たまったものではないのですね。
(そんなこと、ずっと前からわかってるよ!)
とか、
(もっと端的に指摘できるでしょうが……!)
とか、文句をいいたくなってしまいます。
そういう言葉遊びをやりたいときは――
それが「言葉遊び」であることをちゃんと断ってからやるのがよいでしょう。
言葉遊びと割り切ってくれれば――
暇な読者は、十分に楽しんで付き合ってくれるでしょうから――