どんなに辛辣な毒舌に聞こえても――
その背後に深い愛情が感じられるということは、たしかにあると思います。
とはいえ――
その愛情表現は、決して洗練されたものではなくて――
どちらかといえば――
稚拙で不器用なものといわざるをえません。
洗練された愛情表現では――
愛情は、言葉通りに、円滑に伝わるものです。
が――
人は、ときに「稚拙で不器用」を良しとすることがあります。
――「稚拙で不器用」であるがゆえに、より一層、愛情の深さが身にしみる。
というように――
そういうことがあっても――
別に悪くはないでしょう。